2022年1月14日金曜日

良い年、良い世の中を作っていきましょう

新年のご挨拶が遅くなりました。
何と言いますか、心ある多くの方がツイッター上で仰っていたように
「日本の政治の誤りによって寒空の下たくさんの人が苦しんでいるというのに、
何が『めでたい』のか」、という気持ちと、
とはいえ、社会通念上、「おめでとうございます」と言わねばならんのか、
というせめぎ合いがありまして、
文章をまとめることができませんでした。

親しい友人間では「おめでとう」と言えても、
職場とか、ほかの社会的な場所では「果たしてこの人にとって、今年はめでたいのだろうか」「親しくないから知らないけどコロナで親族が亡くなったりしてないだろうか」、
とか、いろんなことがよぎってしまいました。
まぁ、私は考えすぎの節のある人間なのですが。

なので、私個人としては、今年はあまり「おめでとうございます」よりも、
「壊れてしまったこの社会を、これから作り直していきましょう。
 もっと良い世の中を作っていきましょう。
 今年はもっと良い年にしていきましょう。」
という気持ちを、お伝えしたいと思います。


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日本の表面的な政治・社会事情を見ていると正直絶望しかないのですが、
昨年初冬に、とても希望の持てる情報を見ました。

「次世代の太陽電池」と言われる「ペロブスカイト太陽電池」、
兵庫県立大などの研究チームが、シリコン型太陽電池と同等の耐久性になる実験結果を得、
「実用化に向け大きく前進」というもの。
こちらが、2021年11月13日付の神戸新聞NEXTによる情報。

この「ペロブスカイト太陽電池」、
私はツイッターでこのニュースを見るまで知らなかったのですが、
何がすごいかって、「フィルムのように薄く、液状にして塗ることもでき、従来の太陽電池では設置が難しかった窓ガラスやビルの壁などへの利用も想定される。高騰しているシリコンなどを使用しないため、大幅なコスト削減も期待される。」(記事より引用)という点。

いやね、昨年の夏、地元の住宅街を歩いていて思ったのですよ。
あんまり暑いものだから、日差しがきつい窓に日よけの布を張ってらっしゃるお宅があるのね。あの日よけの布で太陽光発電できたらいいのになぁ、と。
実家ではグリーンカーテンを作ってますが、あれ、発想としては確かにエコロジーなんだけど、手間がかかるし、洗濯もの干すのに邪魔だし、結構場所と人を選ぶのよね。ベランダが広いとか、庭があるとか。
「ベランダない窓なんだけど、西日がきつい時間だけ日よけがほしい。でも室内のカーテン閉めて部屋が暗くなるのは嫌。」とか、あるじゃないですか、生活実感として。
そういう必要な時だけバサッと広げて、いらない時は小さくたたんでしまっておける、みたいなタイプの太陽電池があったらいいよね、と思ったのです。
まぁ私は科学全然わからないけど、でも、すべての発明は「ない状態」から生まれているのだから、誰かそういうもの開発したりしないかなぁ、なんて思いながら、住宅街を歩いていたのです。
そしたら、もうできていた(笑)
2005年に宮坂力・桐蔭横浜大特任教授が発見し、実用化に向けて世界的に研究競争が展開されていたのだとか。


それから、全固体Naイオン二次電池を、日本電気硝子が「オール酸化物」で実現したと発表。これが2021年11月18日。
リチウムやコバルト、ニッケルなど希少な資源を使わず、豊富なナトリウムや鉄を材料にしているため、資源確保の問題をクリアできるとのこと。


私、昨年この情報見て、「あれ、もしかしてこの世界まだ大丈夫?」と急に希望が湧いてきたんですよ。

まぁ、日本、原発利権の自民党周辺のおっさんたちが牛耳っている社会なので、
この情報、全然流れていません。

でもこの技術、実用化の目途が立ってしまえば、
もう世の中は変わらざるを得ないでしょう。

原発利権でいい思いをしたいおっさん・爺さんたちがどうしようと、
彼らをおいて世の中は動き出すでしょう。

これちょっと既視感あるなぁと思ったら、
その昔、デジカメが日本で開発されたものの見向きもされず、
開発者がアメリカのコンピュータ展示会に持って行ってデモンストレーションしたら大評判になり、結局日本には逆輸入の形で定着した、みたいなやつ。

私はこの技術、ものすごい「ゲームチェンジャー」になり得るんじゃないかと思うし、
日本のおっさん社会がどうしようと、石炭から石油に切り替わった時と同じようなことが起こるんじゃないかと思います。
原発に固執する人たちは、石炭に固執した人たちと同じ憂き目を見るよ、という。

日本のおっさん社会本当にクソなんで、勝手に泣いてろ、と思いますが、
そういう人たち以外の人たちが、できるだけスムーズに新しい状況に移行できるといいなと思います。

ずいぶん長いこと私の中で希望が見いだせず、うつっぽかったのですが、
何というか、変化の萌芽が見えたような気持になりました。

良い世の中を作っていきましょう。