2024年7月11日木曜日

端境期に

東京都知事選挙は、残念な結果に終わりました。
こういった状況は、日本ではもうずっと長く続いています。
だから、今回の都知事選一つをもって絶望的な気持ちになる、ということはありません。
私自身が、ここまで壊れてしまった日本で生き残っていけるのかな、
という心配は常にありますが、
そういう個人的な心配事を超えて、
ここ数年ブログを更新できずにいた間につらつら考えていたことを、
少し書いてみたいと思います。


半年ほど前でしたかね、Xで興味深いポストがありました。

日本の悪政には、必ず電通が関わってくるので、
電通が日本の黒幕なんじゃないか、という感覚に陥ることは少なからずあるのですが、
そうではなくて、
日本では特権階級のいくつかの家族(例えば渋沢栄一の関係者など)が、
日本の政治・経済の実権を握っていて、
そのいくつかの家族のために手足となって働くのが電通である、
という趣旨のポストでした(田中泰延@hironobutnk さんの1/26のポスト)。

日本の大企業の9割くらいは、5つか6つの家族が持っていて、
その家族は相互に婚姻関係を持ったりして、政界ともつながっている。

そういった関係図を、電通に入社するとまず頭に叩き込まれ、
今回の仕事はどの家族の利益のための仕事か、ということを認識して動かないと、
地雷を踏んでポシャる、みたいな感じ。

あれか、絶対王政時代のヨーロッパか、と思いましたよ。
いくつかの王族が、政略結婚で権力関係を塗り替えていく、あのヨーロッパ地図。
明治元年は西暦で1868年ですか。
今2024年なので、156年たったってことですかね。
一つの権力構造が爛熟して腐敗して終わるのに、
まぁそこそこ適切な時間がたったってことじゃないですか。

先のポストによれば、これは日本に限ったことではなく、
産業革命以降、資本家が台頭してからどこの国でも起こっていることとのこと。
だからこそ、そういう家族関係の外から、
新しく資本の実権を握ったスティーブ・ジョブズだのはすごいよね、ってことなのだけど
そこからまた新しい「家族関係」が生まれていくものでもある、と。

っていうか、民主革命っていうのは、なんだったのかな、と思うわけですよ。
絶対王政は、革命によって終わったんです、欧米では。
でも、絶対王政が終わっただけで、
権力構造自体はそのまま維持されて、
そのトップの座に座っているのが、王家から資本家にかわった、
というだけなんじゃないですかね、と思っちゃったわけです。

今回の都知事選を見ての通り、
民主主義さえ、グズグズでボロボロの日本になんか言われたかねぇよ、
と思われるかと思いますが。

産業革命から200年ちょっと、明治維新から150年ちょっと、
まぁ、一つの絶対権力の時代が崩壊するのに、だいたい適した頃合いじゃぁないですかね。

あくまでも一般論として、ですよ。
私、大学受験で世界史選択だったもので、権力関係の移り変わりっていうのを丸暗記した過去があったわけですが(もうすげぇ昔のことだけど)、
大体、200年だの150年だのって、「あ、そろそろ頃合いですね」ってタイミングでしょ。

しばらく前から、
日本のいわゆるネガティブな「オタク」の人たち、萌え絵と言われるエロ絵に没頭しているタイプの人たち、
清王朝末期の阿片窟にいる人たちみたいだよなぁと感じていたのです。
大きな権力構造の崩壊の時期に、世の中の変化に対応できなくて、身体的な快楽に逃避する人たち。それが阿片か、エロ絵か、という違いだけで。
だいぶ前に、かつては美しい街だったフィラデルフィアが、今は麻薬常習者であふれている、というポストが流れていました。
日本では一応麻薬が規制されていて一般人には手に入らないからこうはならないけど、
日本で萌え絵に没頭して社会的良識から逸脱している人というのは、
メンタリティとしては同じだろう、と思います。

時代の転換期に、端境期に、こういうことは必ず生じる。
どうしたものかな、と思うけど、今の私にはどうしたら良いのかわかりません。
良い世の中になってほしいと思って、自分なりにいろいろやっては倒れる、を繰り返してきた人生であったし、
それでも今回、都知事に立候補してくれた蓮舫さんや、
日本共産党の新しい委員長となった田村智子さんのように、
自ら矢面に立って、痛みを引き受けて闘うひたすらに優しい女性たちを見ては涙して、
時間をかけてまた立ち上がろうとする、今ではあるのだけれども。
蓮舫さんが都知事になって、小池都政やその前からの腐敗構造ぶった切ったら、どれだけ叩かれるか。
ただでさえ、叩かれ続けてきた日本共産党の、「女性」の委員長となったら、ここぞとばかりにどれほど叩かれるか。
私なんぞは、それを想像しただけで寝込んでしまうほどですが、そんなことは考えない。
ただ、世の中を良くしたい、それだけ。
ひたすらに、優しい。

まぁ、私のこんな寝言はどうでもいいですね。

もう長くなっちゃったので、一回記事を切ろうと思いますが、
タッカー・カールソンのプーチンインタビューを見て、
「おいおいおいおい」とショックを受けたので、
それについても追って書きたいと思います。
正直、プーチンの言葉って、これ、女性が男性に言わんとしている言葉じゃねぇか、と思いました。
女性の総意というか、女神の言葉かと思いましたよ。
思いあがった男性たちに踏みにじられ続けた女性たちが、男性たちに問いかける言葉。
踏みにじられ続けながら、賢くなり、強くなり、そして個々の女性では至ることが難しい、でも魂のレベルではわかっている許しの言葉。
ちょっとね、
日本でまだ「ウクライナが善でロシアが悪である」と信じて疑わない人というのが、
知性的な女性の中でもいるのだけど、
このタッカーのインタビュー見て、プーチンの言葉の中に、女性としての自分の言葉を見出してしまったら、もう「帰ってこない」んじゃないかなと思います(笑)

陰と陽のバランスの、修復のタイミングなんじゃないですかね。
今回の転換期、端境期は。


ちなみに、すごいどうでもいいことなんですが、
日本語の「おいおいおいおい」って、スペイン語の「Ay, ay, ay, ay」とちょっと似ているなと思いました(笑)
日本語の「おいおいおいおい」にロマンティックな要素はないけど、
感情がオーバーした時に出る言葉なんですよね。
ま、一応女性はあんまり使わないってことになっていますが。
(ちょっと訂正。日本語の「おいおいおいおい」には感情がオーバーして”呆れ”のニュアンスが入ってますね。)

2024年7月5日金曜日

蓮舫さんを東京都知事に

大変ご無沙汰しております。
が、東京都、知事選挙がもう明後日の日曜日に迫っています。
ので、文章まとまりませんが、
蓮舫さんに投票して、長年続いた小池都知事による悪政を終わりにしましょう、
とだけでも書きたい。

私は先日期日前投票を済ませてきました。
たくさんの方がいらしていました。

既存の搾取の構造を、断ち切るために。

いろいろな方がSNSで言っていますが、
今回は、「小池都政を終わらせる」ことを最大の目的にして、
「勝つ可能性が最も高い人に投票をする」べき選挙で、
ゆえに、「蓮舫さん一択になる」と。

私腹を肥やすために小池都政、自民党政権に群がってきた搾取者たち、
その癒着を断ち切って終わりにしましょう。
一生懸命生きてきたすべての人たちが、搾取されずにまっとうな人生を生きられるように。