アメリカでトランプ政権が発足してから、
ものすごい勢いで物事が変化しています。
今回の大統領就任後のトランプの動向を見て、
私は、タッカー・カールソンのプーチンインタビューを見たときと同じようなショックを受けました。
「ああ、これは完全にプロパガンダにやられていたな」、と。
トランプのここまでの動向、
綿密に練られて準備されていたものを、時が来た途端に矢継ぎ早にはなっている状態。
バカがやることでも狂人がやることでもない。
何よりもロシアと穏便に話をまとめて戦争を止めた。
就任前からプーチンと協議が進んでいたのだろう。
プーチンが冷酷な悪人だと言われ続けていたのと同じように、
トランプがバカだの狂人だのと言われていたのも、
トランプの存在が不都合な人間が、そういうイメージを世間にひろめていただけだ、と。
とはいえ、Qアノン界隈のようにトランプが神に選ばれた救世主だとまでは思いませんし、
まぁどちらかと言うと嫌いなタイプの人物であることには変わりありませんが。
ただ、「トランプが嫌い」「トランプは悪者」という先入観を持ち続けていたら、
今の国際情勢、まったくもって読み間違えると思います。
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ウクライナの問題について、
世間で「ロシアの侵攻」と言われるものが始まった初期の頃から、
幸いにも私は日本のマスコミ以外の情報源を持つことができていました。
と言っても、単によく閲覧していたツイッター発信者がこのあたりの情勢に詳しくて、
「アメリカの歴代民主党政権が仕掛けていたことが現実化しただけだ」と
こともなげに発信していたのを見ていた、というだけのことですが。
その時点で、ビクトリア・ヌーランドなる人物の名前も挙がっていました。
「ロシア侵攻」の第一報の時は、
大国ロシアが弱小国に攻撃を仕掛けたと思ってうつになりましたが、
どういうわけか、自分の感情や思考の決定にストップがかかりました。
ロシアに対する怒りや、ウクライナに対する同情にもストップがかかりました。
「なんだかよくわからないから少し待とう」と思って感情を動かさずにじっとしていました。
そうしている間に、先のツイッター発信者のツイートや、
ウクライナ情勢について本当に詳しい学者の記事などが目に入るようになり、
ウクライナがオオカミに襲われる子羊なのではないことがわかってきました。
ゼレンスキーは一躍、時の人となり、
日本の国会でもゼレンスキーの遠隔スピーチがありました。
自民党は「これを機に日本も戦争に参加できる」とばかりに舞い上がっていましたが…。
あのゼレンスキーのスピーチ、
ネット上では、「練られすぎている」ということを言う人がいました。
日本は憲法9条によって戦争をすることができない、
だから武器の供与や自衛隊の派遣を依頼してはいけない。
その代わり、戦争が終わった後で「復興支援」という形で経済支援を依頼する。
自民党が戦争したいから戦力を提供したいと前のめりになっても、断る。
これ「ウクライナ人ではなくアメリカ人が脚本を書いていないか?」と言っている人がいました。
この国会スピーチの時、ゼレンスキーに対してスタンディングオベーションしなかったの、
れいわ新選組だけ。
「まだ状況が把握できないから」という、至極まっとうな理由で。
2020年の東京オリンピックについて反対したのも山本太郎だけ。
山本太郎本人や、れいわ新選組について、いろいろ言われているのは見聞きするし、
実際時々やらかしているなと思うことはあるけれど、
こういう点、本当に大事。
政治という、国民の生命・生活を預かる立場にある人は、こういう慎重さが本当に大切。
(一方で、共産党は、自民党のプロパガンダによって嫌われ者に仕立てられているゆえに、
非協調的な立場を取りにくくなっているんじゃないかとも思う。)
実際のところ、アメリカの歴代民主党政権が、
ウクライナという土地を使ってロシアに戦争を仕掛けた。
同じことが日本にも起こりうる。
日本という土地を使って、アメリカが中国に戦争を仕掛ける。
ウクライナのレアアースや農地、日本近海の油田(未開発)も狙い。
ゼレンスキー政権が自分の利益のために故国を売ったように、
日本の自民党政権も自分の利益のために日本を売るだろう。
その売国奴が自民党+公明党+維新だけでなく、国民民主党+立憲民主党その他まで
どんどん拡大されているのが本当に情けない。
正直私は、
トランプ政権発足後に起こっていることが、
現実に起こるとは思わなかった。
もっと絶望していた、この世界に。
タッカー・カールソンのプーチンインタビューで、
プーチンが「冷戦終了後、役割がなくなったはずのCIAがまだ存在し続けていて、
無駄な仕事をし続けているのが悪い」という意味のことを言っていたのは見たけど、
トランプが大統領になったとたん、CIAまで解体されるとは思わなかった。
USAIDという組織については存在も知らなかったけど、
なんか日本に悪い金ばらまいて操作している奴いるよな、とは思っていた。
(なんかおかしい、と私が最初に思ったのは、
2011年東日本大震災当時の、菅直人総理への猛烈なバッシング。
これについては今ここではなく、またどこかで書きたい。)
脱線したので話を戻すが、
「一般人に見えていることと違うことが起こっている」から、
「見たままのことに対して感情を動かしてはいけない」と決定的に思ったのは、
ウクライナ在住の日本人と、ロシア在住の日本人のツイートを見たとき。
ウクライナ在住の日本人は、
日本のテレビ局から「アゾフに所属する女性兵士を紹介してほしい」と依頼されたことについてツイートしていた。
「できれば金髪美人のシングルマザーがいい」と注文されたそうだ。
『悪魔のプーチンから、幼い子供と国を守るために、独り身で戦う金髪美人の女性兵士』、
という絵が欲しいわけ。
彼女が戦いに苦しむ様を日本で放送して、お涙頂戴、
「悪のロシアを憎み健気なウクライナを応援する自分」に酔う日本人を大量発生させたいわけ。完全に思考停止させたいわけ。
こういう「わかりやすい絵」をマスコミが作ろうとしているときは、本当にやばい。
さらに悪いことに、
ウクライナ在住の日本人はアゾフがネオナチであることを百も承知、
「その女性兵士が一般人に危害を加えた場合はどうしますか?」とテレビ側に尋ねた。
テレビ側は、「それは絶対に隠します」と答えたとのこと。
も、ダメでしょ、この話。この時点で。
ぶっちゃけ私、この時点で「アゾフ大隊」という言葉、知りませんでしたよ。
ざっくりネットで調べて、「あ、やばい経緯の組織なんだ」程度。
でも、このやりとりで、日本のマスコミ側に明らかに日本人の世論を誘導したい意図があることが見える。
それともう一人、ロシア在住の日本人バレエダンサー。
彼女は、経済制裁を受けたロシアが困窮し、スーパーマーケットの棚が空っぽになっている写真が欲しい、と言われたとのこと。
でも、ロシアは豊かな国で、スーパーの棚がカラになることなんてない。
「そんな状態になっていません」と応えると、
「棚のものを一時的に撤去してでも、そういう絵を撮ってほしい」と頼まれて断ったとのこと。
ウクライナ在住の日本人も、
ロシア在住の日本人も、
どちらも「困惑」していました。
「現実なんてどうでもいい、どうせ日本に住んでる日本人には何もわからないんだから」
そういうことを、日本のマスコミからつきつけられて、
「困惑」していました。
だめでしょ、これ。
絶対に乗っちゃだめな話でしょ、これ。
私はたまたまよく見ていたツイッター発信者が「アメリカの歴代民主党政権が仕掛けていたことが現実化しただけ」と発信していたのを見ていたけど、
それを知らなくても、
「日本のマスコミがこういう行動をしている時」って、
絶対乗っちゃいけないヤバい祭りだって、わかるでしょ。
コロナ禍当初、都内の地下鉄の駅員が集団感染した時、
日本のマスコミ、
「意外な盲点」と銘打って、駅員が使う手洗い場の蛇口が感染源だったと報道していたよ。
んなことあるかボケッ!と関西人じゃなくても突っ込むわ。
そら満員の通勤電車の対応が原因に決まってるだろが!!!
満員の通勤電車でコロナが蔓延する。
それはもう、一般人が誰でもそうなるに違いないとわかっている。
でもそれが実際に起こったと報道すると、
政府としては、補助金を出して通勤をやめさせなければならなくなる。
(かつ、東京オリンピックの開催も難しくなる。)
だから、「満員の通勤電車でコロナ感染が起こった」とは絶対に報道してはいけない。
「意外な盲点の駅員用の手洗い場が感染源だったので、通勤電車は安全です」と、
マスコミに報道させる。
誰が信じるかって言うの。
ただ、自分の職場が動いている以上、通勤しないわけにいかない人がほとんど。
だから、自分でマスクやうがいなどで防御しながら通勤し続けた人が多かったと思う。
でもそれと、
「マスコミの言っていること(政府の言っていること)を信用するかどうか」は、
まったく別次元の問題だと思う。
前から日本のマスコミだめだろとは思っていたけど、
コロナ禍とオリンピック報道で、
むしろ「日本のマスコミと政府の言うことは、真逆が正しい」くらいの認識になった。
その前置きがあっての、ウクライナ情勢報道。
なぜ、ウクライナ情勢についてだけは、政府と日本のマスコミの言うことを信じるわけ?
いや、日本政府とマスコミがこれだけ「ロシアが悪い、ウクライナかわいそう」と言い続けるなら、それだけで、「もしかして、違うの?」と思うべきじゃない?
なんとなく、このあたり、
「自分が良い人でありたい」という欲に負けているような気がする。
まさにそこを狙われて、思考停止に追い込まれているような気がする。
あと先日、「人間には『速い思考』と『遅い思考』があって、『速い思考』ばかりしていると判断を誤ってバカな行動になる」という解説動画を見たのだけど、
ツイッター(X)って、『速い思考』を要求するツールなんだよね。
何年か前に、人類学者の人が「現生人類、全員ツイッター適性ありません。こんなに大きな主語で語れることって、めったにありませんから」とツイートしているのを見て、
「あ~、ツイッター向いてないと思ってやらない自分、間違ってなかった~」と思いました。
「自分は社会的に良い人でありたい」と、
「ツイッターは『速い思考』を要求する」が組み合わさると、
あんまり深く考えずに「とりあえず正しそうなことに飛びつく」が生まれる。
で、さらに悪いことに、
「一度決定して社会的に発表してしまった態度を改めるのは至難の業」。
なぜなら、発表した自分の態度に対して、賛成とか反対とかの反応が付くから。
その賛成・反対の反応に対する「自分の感情的な反応」があって、
そこにつかまる。
SNSって本当に難しいと思う。
「え、ちょっとわからない」と思ったら黙って立ち止まる、ができなくなる。
ゼレンスキーの国会スピーチの時に、
スタンディングオベーションしなかったれいわ新選組は、ここが本当に立派。
この用心深さ、本当に必要。
だって実際、ゼレンスキーはアメリカ民主党政権が用意した食わせ物だった。
と、いうことがもうわかっていいんじゃないかと思っていたら、
日本のマスコミと、日本の世論、まだ迷走している。
善人でいたいタイプの人が、
「ロシアが侵攻してくる危険性があるから、アメリカに護衛してもらってウクライナの選挙をやればいいんじゃないか」みたいなことをポストしていて、
「うん、その思考労働、全部無駄だね」と思った。
完全にマトリックスの世界だなと思った。
なんか上から大きなカプセルみたいなものをすっぽりかぶせられて、
その中で「これが現実です」というものを見せられている。
その見せられたものに対して、「善人としての自分」が心を痛めて善後策を考えたり、自分と意見が違う人を非難したりしている。
映画『マトリックス』だと、そういう人間の生体エネルギーを機械が動力源として使っているんだけど、
この日本の場合はどうかな、思考・感情のエネルギーを吸い取って動力源にしている上位の存在がいるかどうかわからないけど、がっつり金持ってかれてるよね。
嘘の世界像見せられて感情動かして思考労働して、
現実に対して思考停止している間に、
大金持ってかれているよね。金ってエネルギーの一形態だけどもさ。
いい加減気づけよ、と思う。
マトリックスの中にどっぷりつかった日本人。
吸い取られてるぞ。
ウクライナへの支援金はキックバックがあるとのこと。
ウクライナ支援に固執する政治家、企業、全部「税金で私腹を肥やす」ことが目的。
能登の復興そっちのけで、ウクライナ支援に固執する存在は、
東京オリンピックを強行したもの、大阪万博を強行するものと同じく、
「国を食いつぶす存在」。
まぁ、日本の大手ほとんどということになるのだけど。
今、トランプがやっていること、
かつてプーチンがやっていた「オリガルヒ」を排除すること、
それらって、「その国を食いつぶす存在」を排除すること。
私は「ディープステート」という言葉を使う人たちがあまり好きでなかったけど、
まぁ日本語で「既得権益」と言うべきだなとは、今思う。
今、日本で「トランプはバカ」「トランプは狂人」説がまことしやかに通っているの、
「既得権益」層が、自分たちの利益を守りたいからよね。
マトリックスの外に頭出してから、考えようよ。
それと、最後になりましたが、
ウクライナの政治家や支配層は問題行動を起こしていると思いますが、
戦争の実際の被害にあった市井の人々は、他の戦争・侵略行為と同じく被害者で
救済されるべきだと思います。
今の日本のキックバック目的で「ウクライナ救済」を言う既得権益層が一掃された後で、
そして、積み重なる日本の問題がいくばくかでも改善された後で、
日本に余力があるのなら、支援するべきだと思います。
今は、まず日本国内を立て直すことが先決。
日本は今や、日本人が生きていくことすらできない社会になっている。
今、この時点で「ウクライナ支援」を言う政治家・企業・団体は、
日本の破壊者にほかならない。