編み物学校の課題で作ったものシリーズ。
夏だっていうのに(日本は梅雨ですが)、
もっさりとした冬物ニットばっかり掲載していたので、
たまには夏物を。
ごくごくシンプルな形のワンピース。
シンプルだけど、スタイル良く見えるための小技はいっぱい詰まっています。
もっとも、このトルソー自体が、
女の私が見てもうっとりするようなナイスバディなんですが。
シルバーグレーの夏糸で、しっかりめに編みました。
まだ編み物学校に通う前、
本を見て夏物のレースのスカートを編んだことがあります。
ところが、出来上がったスカートをはいて歩いていると、
いつの間にか、スカートが伸びている。。。
朝は膝丈、午後はセミロングな感じ。
で、編み物学校に行ったら、
このことについても先生が教えてくださいました。
ゲージの取り方についてですね。
ゲージというのは、ある編み方を自分が編んだ場合、
10㎝×10㎝のサイズが何目・何段で編めるか、
という数値を出すための試し編みです。
この数字をもとに、
作ろうとしている形に対しての目数や段数を決めていきます。
で、通常はゲージは10㎝四方で取ることが多いのですが
(10㎝四方内を均等にするため、15㎝四方で編んで、
目のそろった場所で10㎝を測ります)、
スカートやワンピースのように縦に長いものを作る場合は縦長の、
襟のように横に長いものを作る場合は、横長のゲージをとる必要があります。
編地は、長さのある方向に延びる性質があるそうです。
それに加え、スカートやワンピースのように、
長くて重さがかかるものについては、
縦長のゲージ(例えば10㎝×25㎝くらい)を編んで、アイロンをして、
さらに、一晩ぶら下げて(!)自然に伸びた状態にしたものを測る。
こうすると、前述の私のように、
午前と午後でスカートの長さが違う、
ということにならずに作れるということです。
というわけで、このワンピースも、
一晩ぶら下げたゲージで、
しかも重さで伸びないようにきっちりめのゲージで編みました。
確かに伸びません。
本当はこのワンピースの課題の時、
もっとグリグリに昭和な夏ワンピにしたかったのですが、
その時の課題のテーマに合わずに先生に却下されました。
それで、テキスト掲載作品に近いごくごくシンプルなラインにまとめたのですが、
それでも結構「昭和感」が出ていたようです。
作品お披露目の時に、たまたま後頭部ででっかいお団子巻いていたら、
先生に「50年代風の髪とワンピースでかわいいねぇ。。」とほめていただきました。
50年代ってピーナッツとかだっけ?と思ったら、
もう一時代前みたいですね。