今日も軽めの話題を。
おすすめの編み物道具、
以前に棒針をご紹介して以来、
ずっとすっぽかしておりました。
かつ、①棒針 ときたら、
普通 ②かぎ針 じゃね?と思うところを、
横道にそれて、②便利グッズ。
すみません(笑)
ま、でもこの便利グッズ、
本当におすすめですよ。
私も編み物学校に入って先生に教えていただくまで
知らなかったもので、
これ使ってみると本当にずいぶん楽になります。
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便利グッズ① メモリーシート
これは、㈱日本ヴォーグ社で出している
編み物グッズの一つ。
せっかくだからヴォーグ社のサイトをご紹介したかったのですが、
実はこれもうすぐ企画変更になる製品で、
今ヴォーグ社のサイトに情報出ていませんでした。
と、言うわけで、古い型のもの(そして汚れている)ですが、
私が持っているものの写真を掲載。
何に使うものかいうと、
特に棒針作品を編むときの、段数や模様を確認するためのものです。
初心者さん向けの編み物本だと、
作品のすべての編み図が掲載されていることが多いですが、
中級以上向けの本だと、編み図は部分的にしか掲載されていません。
基本になる模様の編み図(数種類ある場合も)と、
編み始めの部分と、袖や襟ぐりなどの
特殊な操作が必要になる部分の編み図があるだけで、
「おんなじ調子で86段編んどいてね~」みたいなところは
割愛されています。
以前は何にも知らないものだから、
段数リングなんかを使ったりして
何段編んだのか数えながらやっていたのですよ。
で、ようやく袖ぐりまで編んで、
いざ本の編み図と照らし合わせると模様がずれてて、
「はぁ~っ?!?!」っとなったり。
ま、編み物あるあるですが。
どういうことかと言うと、
アランセーターみたいに、
複数の模様が編みこまれているセーターだと、
模様Aは、8段ごとに交差の作業をする、
模様Bは、6段ごとに交差の作業をする、
模様Cは、12段で…
みたいなことが指示されているわけです。
編み始めは図面が全部書かれているので、
「せーの!」で始めるのですが、
「じゃあ、同じ調子であと70段ね~」みたいに
図面が割愛されて、頼るのは自分のみになった時、
「え~と、この模様は4段前に交差したから今はやらないでよくて…」
とかなるわけですよ。
で、全部倍数の中で変化してくれりゃあまだしも
(2段・4段・8段の組み合わせとか)、
8段と6段とか、模様の組み合わせがずれてくでしょ?
実際編むしかなくて、
答え合わせが編んだ現物と本に載ってるのを
突き合わせるしかないって、
間違った時ほんとやる気なくすのよ(笑)
やる気っつうか、生きる気力をなくすレベルね(笑)
これは、そういうのに使います。
段数がふってあるところに、
自分で模様の記号を書き込んでいくと、
あらかじめ、何段目でどの模様の何の操作をするかがわかるようになります。
ウェストが絞ってあったり、袖部分のように、
「何段ごとに〇目増やす(or減らす)」みたいな操作も
あらかじめ書き込んでおけます。
このため、このシートを作ることで、
編まなくても本の図面との答え合わせができるわけです。
(もちろん本に載っているものを編むだけでなく
オリジナル作品を作る時にも、
自分で計算した模様通りに作れるわけです。)
メモリーシート上で本との答え合わせがOKだったら、
あとは何も考えず、メモリーシートに書いてある通りに編むだけ。
これやってみるとわかるのですが、
「編みながら考える」をしなくていいのはすごく楽ですよ。
この便利グッズ、
もとは編み機にデータを入れるためのシートから
生まれたものだそうです。
私は機械編みやらないので知らないのですが、
機械で自動的に編むための基礎データを、
こういう形で入力するようです。
で、「手編みの時もこれ使ったら便利じゃね?」みたいな感じで
生まれた道具だそうです。
編んでるときは、機械のように何にも考えずに編めばよい、
ということを可能にする便利グッズ。
別にひたすらメリヤス編みの場合でもあると便利ですよ。
段数リングとか使わないで何段編んだかわかるので楽です。
私は袖や裾のゴム編みの時にも使います。
昔は「正」の字書いたりしていましたが、
こっちの方が楽です。
あ、でまぁあんまり写真を載っけないで
ヴォーグ社のサイトをご紹介したかったのは、
これ仕組みがわかるとエクセルで作れちゃうでしょ(笑)
編み物学校で紹介されると「エクセルで作ろ」って
皆言うんですよ(私も言いました)。
ただ、学校だと作品作りに追われるので、
エクセルいじってる時間などなく、
「とりあえず買ってくるわ」になる(笑)
ので、「こういう便利な道具があるよ」というご紹介はするので、
少なくとも最初の1回は買っていただけると嬉しいかな。
メーカーさんの営業妨害はしたくない(笑)
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便利グッズ② テープ付箋 & A5クリアホルダー
まぁ2つの項目に分けても良かったんですけど。
皆さんあんまり長い文章読むの、もうお疲れかなと思って(笑)
セットでお使いいただくことをおすすめ致します。
まずテープ付箋ですが、
上記でご紹介したメモリーシートとか、
本に載っている編み図とかの、
今ここを編んでいるよ、というところを
マークするのに使います。
一段編んだら、付箋を動かします。
これ、編み物学校の先生が教えてくださったのですが、
すごい複雑な模様の編み図とか、
これをびよ~んと長く切って貼ると、
間違えずに編めます。
以前私は30㎝定規を当てたり、
一段ごとに鉛筆で線を引いて消したりしていました。
私は常に編み物道具を持ち歩いて
電車の中でも喫茶店でも座れればどこでも編んでいますが
(子育て中の知人の中には、公園で立ち編みする猛者もいます)、
編み図やメモリーシートの他に筆記具も使うのは、
結構めんどくさい。電車の中で落とすと迷惑かけるし。
テープ付箋は、自力でくっついているので落とす心配がないし、
片手でぺたっと張り直せるので、すごく楽。
で、A5版のクリアホルダーは、
メモリーシートや編み図を持ち歩く時に使います。
まぁ考え方は人それぞれだとは思いますが、
私は本の編み図であれ、自分で描いた編み図であれ、
実物は保管して、編むときはコピーを取って使います。
でもまぁ編み物本のほとんどは、開くと自立しないんで、
本をそのまま開いて編むのはあんまり実用的じゃないとは思いますけどね。
中古サイトで絶版の編み物本探していた時に、
本の中の編み図に直接印書き込んであるの見て、
「すげぇな、おい」と思いました。
必要箇所だけコピった方が扱いやすいと思いますよ、私は。
本や編み図の原本をきれいなまま保管したいかどうかは
個人の好みによるところなので、
そこは口出すところじゃないとは思いますが。
このコピった編み図なりメモリーシートなりを、
A5版のクリアホルダーに入れて、
テープ付箋で印をつけながら使うわけです。
以前は普通にA4版のクリアホルダー使っていたのですが、
場所を取りすぎるのでやめました(特に電車の中)。
今編んでいるものと、その編み図、
そして最小限の道具を、
こんな風に一つの袋にまとめて持ち歩いています。
この形だと、家でゆっくり座っている時間がない忙しい方にも、
編み物を身近に感じていただけるかもしれません。