2020年11月26日木曜日

おすすめの編み物道具 ②便利グッズ編

重い記事書くの疲れるので、
今日も軽めの話題を。

おすすめの編み物道具、
以前に棒針をご紹介して以来、
ずっとすっぽかしておりました。

かつ、①棒針 ときたら、
普通 ②かぎ針 じゃね?と思うところを、
横道にそれて、②便利グッズ。
すみません(笑)

ま、でもこの便利グッズ、
本当におすすめですよ。
私も編み物学校に入って先生に教えていただくまで
知らなかったもので、
これ使ってみると本当にずいぶん楽になります。

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便利グッズ① メモリーシート

これは、㈱日本ヴォーグ社で出している
編み物グッズの一つ。
せっかくだからヴォーグ社のサイトをご紹介したかったのですが、
実はこれもうすぐ企画変更になる製品で、
今ヴォーグ社のサイトに情報出ていませんでした。

と、言うわけで、古い型のもの(そして汚れている)ですが、
私が持っているものの写真を掲載。


何に使うものかいうと、
特に棒針作品を編むときの、段数や模様を確認するためのものです。

初心者さん向けの編み物本だと、
作品のすべての編み図が掲載されていることが多いですが、
中級以上向けの本だと、編み図は部分的にしか掲載されていません。

基本になる模様の編み図(数種類ある場合も)と、
編み始めの部分と、袖や襟ぐりなどの
特殊な操作が必要になる部分の編み図があるだけで、
「おんなじ調子で86段編んどいてね~」みたいなところは
割愛されています。

以前は何にも知らないものだから、
段数リングなんかを使ったりして
何段編んだのか数えながらやっていたのですよ。

で、ようやく袖ぐりまで編んで、
いざ本の編み図と照らし合わせると模様がずれてて、
「はぁ~っ?!?!」っとなったり。
ま、編み物あるあるですが。

どういうことかと言うと、
アランセーターみたいに、
複数の模様が編みこまれているセーターだと、
模様Aは、8段ごとに交差の作業をする、
模様Bは、6段ごとに交差の作業をする、
模様Cは、12段で…
みたいなことが指示されているわけです。
編み始めは図面が全部書かれているので、
「せーの!」で始めるのですが、
「じゃあ、同じ調子であと70段ね~」みたいに
図面が割愛されて、頼るのは自分のみになった時、
「え~と、この模様は4段前に交差したから今はやらないでよくて…」
とかなるわけですよ。
で、全部倍数の中で変化してくれりゃあまだしも
(2段・4段・8段の組み合わせとか)、
8段と6段とか、模様の組み合わせがずれてくでしょ?
実際編むしかなくて、
答え合わせが編んだ現物と本に載ってるのを
突き合わせるしかないって、
間違った時ほんとやる気なくすのよ(笑)
やる気っつうか、生きる気力をなくすレベルね(笑)

これは、そういうのに使います。
段数がふってあるところに、
自分で模様の記号を書き込んでいくと、
あらかじめ、何段目でどの模様の何の操作をするかがわかるようになります。
ウェストが絞ってあったり、袖部分のように、
「何段ごとに〇目増やす(or減らす)」みたいな操作も
あらかじめ書き込んでおけます。
このため、このシートを作ることで、
編まなくても本の図面との答え合わせができるわけです。
(もちろん本に載っているものを編むだけでなく
オリジナル作品を作る時にも、
自分で計算した模様通りに作れるわけです。)

メモリーシート上で本との答え合わせがOKだったら、
あとは何も考えず、メモリーシートに書いてある通りに編むだけ。
これやってみるとわかるのですが、
「編みながら考える」をしなくていいのはすごく楽ですよ。

この便利グッズ、
もとは編み機にデータを入れるためのシートから
生まれたものだそうです。
私は機械編みやらないので知らないのですが、
機械で自動的に編むための基礎データを、
こういう形で入力するようです。
で、「手編みの時もこれ使ったら便利じゃね?」みたいな感じで
生まれた道具だそうです。

編んでるときは、機械のように何にも考えずに編めばよい、
ということを可能にする便利グッズ。
別にひたすらメリヤス編みの場合でもあると便利ですよ。
段数リングとか使わないで何段編んだかわかるので楽です。
私は袖や裾のゴム編みの時にも使います。
昔は「正」の字書いたりしていましたが、
こっちの方が楽です。

あ、でまぁあんまり写真を載っけないで
ヴォーグ社のサイトをご紹介したかったのは、
これ仕組みがわかるとエクセルで作れちゃうでしょ(笑)
編み物学校で紹介されると「エクセルで作ろ」って
皆言うんですよ(私も言いました)。
ただ、学校だと作品作りに追われるので、
エクセルいじってる時間などなく、
「とりあえず買ってくるわ」になる(笑)
ので、「こういう便利な道具があるよ」というご紹介はするので、
少なくとも最初の1回は買っていただけると嬉しいかな。
メーカーさんの営業妨害はしたくない(笑)

*******

便利グッズ② テープ付箋 & A5クリアホルダー

まぁ2つの項目に分けても良かったんですけど。
皆さんあんまり長い文章読むの、もうお疲れかなと思って(笑)

セットでお使いいただくことをおすすめ致します。


まずテープ付箋ですが、
上記でご紹介したメモリーシートとか、
本に載っている編み図とかの、
今ここを編んでいるよ、というところを
マークするのに使います。



一段編んだら、付箋を動かします。
これ、編み物学校の先生が教えてくださったのですが、
すごい複雑な模様の編み図とか、
これをびよ~んと長く切って貼ると、
間違えずに編めます。
以前私は30㎝定規を当てたり、
一段ごとに鉛筆で線を引いて消したりしていました。

私は常に編み物道具を持ち歩いて
電車の中でも喫茶店でも座れればどこでも編んでいますが
(子育て中の知人の中には、公園で立ち編みする猛者もいます)、
編み図やメモリーシートの他に筆記具も使うのは、
結構めんどくさい。電車の中で落とすと迷惑かけるし。

テープ付箋は、自力でくっついているので落とす心配がないし、
片手でぺたっと張り直せるので、すごく楽。

で、A5版のクリアホルダーは、
メモリーシートや編み図を持ち歩く時に使います。

まぁ考え方は人それぞれだとは思いますが、
私は本の編み図であれ、自分で描いた編み図であれ、
実物は保管して、編むときはコピーを取って使います。
でもまぁ編み物本のほとんどは、開くと自立しないんで、
本をそのまま開いて編むのはあんまり実用的じゃないとは思いますけどね。
中古サイトで絶版の編み物本探していた時に、
本の中の編み図に直接印書き込んであるの見て、
「すげぇな、おい」と思いました。
必要箇所だけコピった方が扱いやすいと思いますよ、私は。
本や編み図の原本をきれいなまま保管したいかどうかは
個人の好みによるところなので、
そこは口出すところじゃないとは思いますが。

このコピった編み図なりメモリーシートなりを、
A5版のクリアホルダーに入れて、
テープ付箋で印をつけながら使うわけです。
以前は普通にA4版のクリアホルダー使っていたのですが、
場所を取りすぎるのでやめました(特に電車の中)。

今編んでいるものと、その編み図、
そして最小限の道具を、
こんな風に一つの袋にまとめて持ち歩いています。


この形だと、家でゆっくり座っている時間がない忙しい方にも、
編み物を身近に感じていただけるかもしれません。

2020年11月23日月曜日

推し!

ご無沙汰しております。

世の中があまりにも難しく、
私の内面も難しく、
文章を書けなくなっていましたが、
最近復活しました。

まぁ書きたいシリアスなことは
山ほどありますが、
今日はちょっとおちゃらけたことを。

ごく最近、強烈な「推し」ができました。
あんまりいないんですよ、私の人生で。
「推し!」と言える人が。
アイドルの追っかけができる人が
うらやましかったです、長い間。

そんな私にも、ついに手放しで
大喜びできる人ができました。

David Walliams @ BGT !!!

カタカナ表記すると
デイビッド・ウォリアムズですかね。
(ウィキペディアではデビッド・ウォリアムスですが、、、
よく聞き取れない(笑))

しばらく前にスーザン・ボイルさんが
有名になったイギリスのオーディション番組
Britain's Got Talent(BGT)というのが
あるのですが、その審査員です。
(スーザン・ボイルさんの時はいませんでしたが)

気落ちしていた時に何となく
YouTubeのBGTやアメリカ版を見始めたのですが、
世の中には本当に驚異的な才能を持った人たちが
たくさんいることにまず感動しました。
出演者の素晴らしい演技と、
感激する観衆と、
あたたかく称える審査員に、
疲れ切っていた心が癒されて高揚しました。

それで次々と動画を再生していくうちに、
「なんか、この人面白くね?」と
気になりだしたのが、デイビッド。

ぱっと見、すごく真面目そうなんですよ。
上質なスーツを端正に色っぽく着て、
髪もきっちり整えているのに、
しれっとした顔して、変なことをやってる。

メインの審査員と思われるサイモンが、
Tシャツとかセーターとか、
いわゆる「プル」系楽ちん服着て、
「ちょいワルおやじ(死語)」系セクシースタイルなのと対照的に、
あくまでも端正、あくまでも正統派。

なのに、真顔で悪ふざけ。

私乙女座なんですが、
石井ゆかりさんの乙女座評でちょっとおもしろいこと書いてありました。
曰く「乙女座には不思議な悪ノリがある」と。
だいたいにおいて乙女座はコンサバティブなんだそうですが、
にも関わらず、人がやらないような変なことを好んでやるそうな。
クリスマスのトナカイの着ぐるみ着たいとか、
乙女座男子からよく聞くそうです。

動画見てたらデイビッドしし座みたいなんですが、
なんかこの、「コンサバなのに悪ノリ」な感じ、
めっちゃ響きますね私に。

で、なんかこの「上質な服を端正に色っぽく着て、
しれっとした顔で変なことをする」人、
前にもいたような気がする、と思って
記憶の糸をたどっていたら、思い出しました、
高橋一生@政次 ですよ!!
はい、「おんな城主 直虎」の小野但馬守政次。
やってましたねぇ、一生さん、
しれっとした顔で
「足ドン」とか六左衛門の汗雑巾で拭いたりとか
(一生さんのアドリブだそうですが)。
すかした顔で小憎らしいこと言うくせに、
おとわのことを思って陰でオタオタしているのとか、
もうたまりませんでしたねぇ。

政次思い出した時点で、
あぁこれもうめっちゃ女子受けするやつじゃん!
と思いました。

でまぁデイビッドに着目して動画再生すると
すぐ気が付くと思うのですが、
デイビッドはゲイで、
サイモンにちょっかいを出している。
そういうところも政次っぽい。
ま、ウィキペディアによれば、ゲイはネタみたいで、
割と最近まで結婚していて小さいお子さんもいるようですが。

いや、世が世なら、
政次もここまではっちゃけられたのになぁ…
みたいな、不思議な感慨。
ま、一生さんはやってますけどね、変なこといつも。

一番初めに面白いと思ったのが、
Donchez Dacres さんのノリノリな曲で踊りだした時。
後ろの観客立たせて踊らせて、
自分もサイモンの前で腰を振る(しれっとした顔で)。
しまいにはズボンからシャツの裾はみ出させて
ネクタイゆるめて踊っているのを見て、
「この人そのうち昭和のサラリーマンみたいに
デコにネクタイ巻きそう…」と思いました。
と思ったら他の動画ですでにやっていたよ笑笑

デイビッドおもしろすぎ!と思っている人
たくさんいるみたいで、
まとめ動画もいっぱい出てるんだけど、
このキャラが強すぎて、
アメリカ版のGot Talentと、
イギリス版は別番組になっちゃってる気がする。
イギリス版はこれだけでお笑い番組になってる(笑)

スーザン・ボイルさんが一躍有名になった動画見てもわかるように、
サイモンってちょっとめんどくさい人。
最初のスーザンの自己紹介のところで、
「このババァどうやって黙らせてやろうかな」みたいな顔してたのが、
スーザンの歌声に愕然として表情がかわり、
うっとりと見とれる。
で評価の時に「最初からすごいと思ってた」みたいなことを
ぬけぬけと言って、スーザンからも突っ込まれる。
アメリカ版のサイモン見ても思うのだけど、
本当の芸術、本当の善、本当の人間愛みたいなものがわかるが故に、
厳しいんだろうなぁと思う。
生半可なレベルで舞台に立つのが許せないんだろうなぁと思う。
障がいや苦しみを乗り越えて素晴らしいパフォーマンスをする演者に
心から感動して泣いたり喜んだりする一方で、
自分の心の痛みに触れるような感傷的な歌には黙り込んで、
人を避けてサングラスをかけて泣いたりする(多分)。
ナイーブで、プライド高くて、口が悪くて、ハンサムで、気障で、
本当にめんどくさいタイプ(笑)。
(ちなみに昭和の少女漫画のヒロインが好きになるのも
このタイプ(笑))

このめんどくさいサイモンを、
おちょくり倒すデイビッド!!
サイモンがさっさとレッドブザー(ダメ出し)を押し、
他の審査員(美しきアリーシャとアマンダ)もダメ出ししても、
デイビッドだけはその演者のエンターテイナー性を見抜いて、
ゴールデンブザーを押して観客の喝采を受け、
「どうだサイモン、聞こえるか?この歓声が(意訳)」みたいに
勝ち誇ったりする。

デイビッドが性懲りもなく毎度毎度楽しそうにおちょくるもんだから、
やり込められて困ってるサイモンがかわいく見えてきて、
あら不思議。
美しきアリーシャとアマンダも
あり得ないくらい壊れて笑っているんだよなぁ。
スーザン・ボイルさんの時に初めて見たアマンダは、
辛辣で怖そうな美女、という印象だったのだけど。

こんなおもしろいおじさんが会社の部長席に座っていたら、
私も何度も会社辞めずに長続きしたのに…と思いました。
こんなおもしろいおじさんが上司だったら、
会社の飲み会も喜んで行きますよ、ハイ。
日本のテレビ番組にもこういう人がいれば、
テレビ見るんだけどなぁ。
BGTの会場行って、私もデイビッドコールしたいです。

ほんとここのところ気がふさいで参っていたのですが、
おもしろい人見つけて、楽しくなりました。
この番組の芸術性とか、人間愛とか、ほかの魅力的な審査員のこととか、
また改めて書いてみたいと思います。
の前に、気がふさぐ原因、日本の問題諸々について、
気がふさぐような記事、書くと思います、はい。