2020年11月23日月曜日

推し!

ご無沙汰しております。

世の中があまりにも難しく、
私の内面も難しく、
文章を書けなくなっていましたが、
最近復活しました。

まぁ書きたいシリアスなことは
山ほどありますが、
今日はちょっとおちゃらけたことを。

ごく最近、強烈な「推し」ができました。
あんまりいないんですよ、私の人生で。
「推し!」と言える人が。
アイドルの追っかけができる人が
うらやましかったです、長い間。

そんな私にも、ついに手放しで
大喜びできる人ができました。

David Walliams @ BGT !!!

カタカナ表記すると
デイビッド・ウォリアムズですかね。
(ウィキペディアではデビッド・ウォリアムスですが、、、
よく聞き取れない(笑))

しばらく前にスーザン・ボイルさんが
有名になったイギリスのオーディション番組
Britain's Got Talent(BGT)というのが
あるのですが、その審査員です。
(スーザン・ボイルさんの時はいませんでしたが)

気落ちしていた時に何となく
YouTubeのBGTやアメリカ版を見始めたのですが、
世の中には本当に驚異的な才能を持った人たちが
たくさんいることにまず感動しました。
出演者の素晴らしい演技と、
感激する観衆と、
あたたかく称える審査員に、
疲れ切っていた心が癒されて高揚しました。

それで次々と動画を再生していくうちに、
「なんか、この人面白くね?」と
気になりだしたのが、デイビッド。

ぱっと見、すごく真面目そうなんですよ。
上質なスーツを端正に色っぽく着て、
髪もきっちり整えているのに、
しれっとした顔して、変なことをやってる。

メインの審査員と思われるサイモンが、
Tシャツとかセーターとか、
いわゆる「プル」系楽ちん服着て、
「ちょいワルおやじ(死語)」系セクシースタイルなのと対照的に、
あくまでも端正、あくまでも正統派。

なのに、真顔で悪ふざけ。

私乙女座なんですが、
石井ゆかりさんの乙女座評でちょっとおもしろいこと書いてありました。
曰く「乙女座には不思議な悪ノリがある」と。
だいたいにおいて乙女座はコンサバティブなんだそうですが、
にも関わらず、人がやらないような変なことを好んでやるそうな。
クリスマスのトナカイの着ぐるみ着たいとか、
乙女座男子からよく聞くそうです。

動画見てたらデイビッドしし座みたいなんですが、
なんかこの、「コンサバなのに悪ノリ」な感じ、
めっちゃ響きますね私に。

で、なんかこの「上質な服を端正に色っぽく着て、
しれっとした顔で変なことをする」人、
前にもいたような気がする、と思って
記憶の糸をたどっていたら、思い出しました、
高橋一生@政次 ですよ!!
はい、「おんな城主 直虎」の小野但馬守政次。
やってましたねぇ、一生さん、
しれっとした顔で
「足ドン」とか六左衛門の汗雑巾で拭いたりとか
(一生さんのアドリブだそうですが)。
すかした顔で小憎らしいこと言うくせに、
おとわのことを思って陰でオタオタしているのとか、
もうたまりませんでしたねぇ。

政次思い出した時点で、
あぁこれもうめっちゃ女子受けするやつじゃん!
と思いました。

でまぁデイビッドに着目して動画再生すると
すぐ気が付くと思うのですが、
デイビッドはゲイで、
サイモンにちょっかいを出している。
そういうところも政次っぽい。
ま、ウィキペディアによれば、ゲイはネタみたいで、
割と最近まで結婚していて小さいお子さんもいるようですが。

いや、世が世なら、
政次もここまではっちゃけられたのになぁ…
みたいな、不思議な感慨。
ま、一生さんはやってますけどね、変なこといつも。

一番初めに面白いと思ったのが、
Donchez Dacres さんのノリノリな曲で踊りだした時。
後ろの観客立たせて踊らせて、
自分もサイモンの前で腰を振る(しれっとした顔で)。
しまいにはズボンからシャツの裾はみ出させて
ネクタイゆるめて踊っているのを見て、
「この人そのうち昭和のサラリーマンみたいに
デコにネクタイ巻きそう…」と思いました。
と思ったら他の動画ですでにやっていたよ笑笑

デイビッドおもしろすぎ!と思っている人
たくさんいるみたいで、
まとめ動画もいっぱい出てるんだけど、
このキャラが強すぎて、
アメリカ版のGot Talentと、
イギリス版は別番組になっちゃってる気がする。
イギリス版はこれだけでお笑い番組になってる(笑)

スーザン・ボイルさんが一躍有名になった動画見てもわかるように、
サイモンってちょっとめんどくさい人。
最初のスーザンの自己紹介のところで、
「このババァどうやって黙らせてやろうかな」みたいな顔してたのが、
スーザンの歌声に愕然として表情がかわり、
うっとりと見とれる。
で評価の時に「最初からすごいと思ってた」みたいなことを
ぬけぬけと言って、スーザンからも突っ込まれる。
アメリカ版のサイモン見ても思うのだけど、
本当の芸術、本当の善、本当の人間愛みたいなものがわかるが故に、
厳しいんだろうなぁと思う。
生半可なレベルで舞台に立つのが許せないんだろうなぁと思う。
障がいや苦しみを乗り越えて素晴らしいパフォーマンスをする演者に
心から感動して泣いたり喜んだりする一方で、
自分の心の痛みに触れるような感傷的な歌には黙り込んで、
人を避けてサングラスをかけて泣いたりする(多分)。
ナイーブで、プライド高くて、口が悪くて、ハンサムで、気障で、
本当にめんどくさいタイプ(笑)。
(ちなみに昭和の少女漫画のヒロインが好きになるのも
このタイプ(笑))

このめんどくさいサイモンを、
おちょくり倒すデイビッド!!
サイモンがさっさとレッドブザー(ダメ出し)を押し、
他の審査員(美しきアリーシャとアマンダ)もダメ出ししても、
デイビッドだけはその演者のエンターテイナー性を見抜いて、
ゴールデンブザーを押して観客の喝采を受け、
「どうだサイモン、聞こえるか?この歓声が(意訳)」みたいに
勝ち誇ったりする。

デイビッドが性懲りもなく毎度毎度楽しそうにおちょくるもんだから、
やり込められて困ってるサイモンがかわいく見えてきて、
あら不思議。
美しきアリーシャとアマンダも
あり得ないくらい壊れて笑っているんだよなぁ。
スーザン・ボイルさんの時に初めて見たアマンダは、
辛辣で怖そうな美女、という印象だったのだけど。

こんなおもしろいおじさんが会社の部長席に座っていたら、
私も何度も会社辞めずに長続きしたのに…と思いました。
こんなおもしろいおじさんが上司だったら、
会社の飲み会も喜んで行きますよ、ハイ。
日本のテレビ番組にもこういう人がいれば、
テレビ見るんだけどなぁ。
BGTの会場行って、私もデイビッドコールしたいです。

ほんとここのところ気がふさいで参っていたのですが、
おもしろい人見つけて、楽しくなりました。
この番組の芸術性とか、人間愛とか、ほかの魅力的な審査員のこととか、
また改めて書いてみたいと思います。
の前に、気がふさぐ原因、日本の問題諸々について、
気がふさぐような記事、書くと思います、はい。