私は編み物が好きで、
手作りの作品を作って売るための宣伝として、
そして、編み物をする人が
もっと増えたらいいな、と思って、
このブログを始めました。
でも、私が編み物を通して
本当に伝えたいことは、
「ものを愛して大切にする生き方」です。
今私は、商品として、
あるいは学校の課題として、
新品の毛糸を使って一から作品を作る、
ということをしています。
まずは売り物を作って売らなければ
収入がない(笑)のと、
学校を卒業できないから。
でも、本当にやっていきたいのは、
もう使わなくなった
古いセーターやマフラーをほどいて、
毛糸を再生して、別な作品を作ること。
私が子供の頃、両親が共働きだったために、
祖母が手伝いにきてくれていました。
祖母はよく、古いものをほどいて
水につけて干した毛糸で、
また違うものを編んでいました。
私が小学校時代のセーターも、
何枚かそういうふうにして編んでもらいました。
私は、祖母からその生き方を教えてもらって、
本当に良かった。
ぎりぎり、昭和の文化を受け継ぐことが
できたことを、本当に感謝しています。
今時の小学校が
どういう雰囲気なのかわかりませんが、
編み直したセーターを着ていたら
バカにされてしまうのかな、
と心配したりもしています。
でも、汚れてしまったり、
サイズやデザインが合わなくなってしまった
古いセーターやマフラーにも、
それを使っていた時の思いは
たくさん詰まってます。
それをほどいて、かせにして、
一晩水につけて、干して、丁寧に手巻して、
そうやってまた違うものに再生していく。
その毛糸が、毛糸として生きている限り、
一緒に生きて行く。
本当はそんなことがしたいと
編み物学校で言った時、
当時の担任の先生も、
ほどいた糸で編み込みをして、
作り直すたびにその色の模様が
だんだん小さくなっていくんだよね、
と仰っていました。
次々と本や雑誌に新しい作品を発表する
プロの先生でも、編み物をする人は
そういう思いを持っているんだなぁと
思いました。
今は、安いニット製品が、
どこでもいくらでも売っています。
毎年毎年違うデザインで、
大量に売られています。
確かに若くて自分に自信がない人は、
「今年のニット」を着ていれば、
堂々としていられたり、
モテるような気がするのかもしれません。
でも、そんな風に使い捨てするニットに
愛着は持てません。
自分が持っているものを愛せないって、
実は全然自分を愛していないってことだなぁと、
年を取った私は思います。
他の人から見たら、
ただの古いニットかもしれない。
でも、自分がそれを着ていた時の
いろいろな思いを、大切にすること。
その毛糸が生きている限り、
愛おしんで、大切にすること。
最後まで使い切ること。
そういうことを、私は伝えたいのです。
本当は、そういうワークショップを
やりたいのです。
(知人にそう言ったら
「それ工数大変だね~」と言われました。
まぁ2時間のお気楽ワークショップでは
ありませんがね。)
そうやって、ものを愛して大切にすることが、
本当は、生きているすべてを
愛して大切にすることと、
イコールなんじゃないかな、と思います。
セーターとして使えなくなったって、
ほどいて編みこみ模様にすればいいじゃない。
帽子にすればいいじゃない。
手袋にすればいいじゃない。
毛糸の下着や、靴下や、ひざかけや、小物や、
いろんなものにできるじゃない。
そうやって、あなたがあなたである限り、
一緒に生きていこうよ。
あなたを愛しているのだから。
すべてのものに、そういう愛を持って、
生きて行きたいのです。
そういう愛に気付き、
実行するための技術を持った人が、
増えてほしいな、と思うのです。
別に、そのための技術が編み物だけだとは
思っていません。
裁縫の世界ではダーニングもはやっていますし、
料理でも、大工仕事でも、
いろいろなやり方があります。
経済は、停滞するでしょう。
物が売れなくなるので。
でも、物が売れることが
イコール幸せなのではないと、
感じている人はたくさんいる。
そして、ものに対してこういう愛情を抱く人が、
「人」を粗末にするわけはない、と思うのです。
ものを愛し、人を愛し、
どんなものも、どんな人も、
その時その在り方で、
最大限に大切にして生かしていく。
そういう世の中であってほしいのです。
私にとって、それを伝えるツールが、
編み物なのではないかな、と思っています。
*******
そして、そういう心根で
東京都を生き返らせてくれるのは、
#宇都宮けんじ さんだと私は思います。
誰も見捨てない、
みんなで生きて行く東京を作るために。
#宇都宮けんじさんを都知事にしよう
2020年6月29日月曜日
2020年6月26日金曜日
#宇都宮けんじさんを都知事にしよう
先日、東京都知事選挙の期日前投票に行き、
#宇都宮けんじ さんに投票してきました。
もう、嘘も見栄えも何もいりません。
ただ、本当にひとりひとりが生きていける世の中を作るために、
私は宇都宮けんじさんを応援します。
バナーとか、どうやって使うのかわからなくて
触ったことなかったのですが、
今回、宇都宮けんじさんを応援するたくさんの人たちが、
素晴らしいバナーをフリーで提供してくださっているので、
使わせていただきました。
多分、本来はツイッターでやるべきなのでしょうけど。
「#」もですが。。
私は感情が強く振れるタイプなので、
ツイッターのように即発信するタイプのものは苦手です。
間違ったことを書いていないか、
誰かを傷つけていないか、
確信が持てないので、
書いたものをしばらく寝かせて、
時間をおいて読み直してからUPしています。
#BLACK LIVES MATTER の記事も、
ニュースをキャッチした時に感情のままに書きましたが、
ずいぶん長い時間寝かせました。
多分、選挙の応援を有効的にするためには、
良いと思った情報をどんどん発信するツイッターが
良いのだろうと思うのですが、
私にはどうにも向いていないようなので、
ブログに地道に書いていこうと思います。
(たぶん自己満足にしかならないのだろうけど。。)
選挙前日まで、社会や心についての記事を書くときに、
うつけんバナーを使わせていただこうかな、と思っています。
#宇都宮けんじ さんに投票してきました。
もう、嘘も見栄えも何もいりません。
ただ、本当にひとりひとりが生きていける世の中を作るために、
私は宇都宮けんじさんを応援します。
バナーとか、どうやって使うのかわからなくて
触ったことなかったのですが、
今回、宇都宮けんじさんを応援するたくさんの人たちが、
素晴らしいバナーをフリーで提供してくださっているので、
使わせていただきました。
多分、本来はツイッターでやるべきなのでしょうけど。
「#」もですが。。
私は感情が強く振れるタイプなので、
ツイッターのように即発信するタイプのものは苦手です。
間違ったことを書いていないか、
誰かを傷つけていないか、
確信が持てないので、
書いたものをしばらく寝かせて、
時間をおいて読み直してからUPしています。
#BLACK LIVES MATTER の記事も、
ニュースをキャッチした時に感情のままに書きましたが、
ずいぶん長い時間寝かせました。
多分、選挙の応援を有効的にするためには、
良いと思った情報をどんどん発信するツイッターが
良いのだろうと思うのですが、
私にはどうにも向いていないようなので、
ブログに地道に書いていこうと思います。
(たぶん自己満足にしかならないのだろうけど。。)
選挙前日まで、社会や心についての記事を書くときに、
うつけんバナーを使わせていただこうかな、と思っています。
2020年6月25日木曜日
かぎ針編のサマーワンピース
編み物学校の課題で作ったものシリーズ。
夏だっていうのに(日本は梅雨ですが)、
もっさりとした冬物ニットばっかり掲載していたので、
たまには夏物を。
ごくごくシンプルな形のワンピース。
シンプルだけど、スタイル良く見えるための小技はいっぱい詰まっています。
もっとも、このトルソー自体が、
女の私が見てもうっとりするようなナイスバディなんですが。
シルバーグレーの夏糸で、しっかりめに編みました。
まだ編み物学校に通う前、
本を見て夏物のレースのスカートを編んだことがあります。
ところが、出来上がったスカートをはいて歩いていると、
いつの間にか、スカートが伸びている。。。
朝は膝丈、午後はセミロングな感じ。
で、編み物学校に行ったら、
このことについても先生が教えてくださいました。
ゲージの取り方についてですね。
ゲージというのは、ある編み方を自分が編んだ場合、
10㎝×10㎝のサイズが何目・何段で編めるか、
という数値を出すための試し編みです。
この数字をもとに、
作ろうとしている形に対しての目数や段数を決めていきます。
で、通常はゲージは10㎝四方で取ることが多いのですが
(10㎝四方内を均等にするため、15㎝四方で編んで、
目のそろった場所で10㎝を測ります)、
スカートやワンピースのように縦に長いものを作る場合は縦長の、
襟のように横に長いものを作る場合は、横長のゲージをとる必要があります。
編地は、長さのある方向に延びる性質があるそうです。
それに加え、スカートやワンピースのように、
長くて重さがかかるものについては、
縦長のゲージ(例えば10㎝×25㎝くらい)を編んで、アイロンをして、
さらに、一晩ぶら下げて(!)自然に伸びた状態にしたものを測る。
こうすると、前述の私のように、
午前と午後でスカートの長さが違う、
ということにならずに作れるということです。
というわけで、このワンピースも、
一晩ぶら下げたゲージで、
しかも重さで伸びないようにきっちりめのゲージで編みました。
確かに伸びません。
本当はこのワンピースの課題の時、
もっとグリグリに昭和な夏ワンピにしたかったのですが、
その時の課題のテーマに合わずに先生に却下されました。
それで、テキスト掲載作品に近いごくごくシンプルなラインにまとめたのですが、
それでも結構「昭和感」が出ていたようです。
作品お披露目の時に、たまたま後頭部ででっかいお団子巻いていたら、
先生に「50年代風の髪とワンピースでかわいいねぇ。。」とほめていただきました。
50年代ってピーナッツとかだっけ?と思ったら、
もう一時代前みたいですね。
夏だっていうのに(日本は梅雨ですが)、
もっさりとした冬物ニットばっかり掲載していたので、
たまには夏物を。
ごくごくシンプルな形のワンピース。
シンプルだけど、スタイル良く見えるための小技はいっぱい詰まっています。
もっとも、このトルソー自体が、
女の私が見てもうっとりするようなナイスバディなんですが。
シルバーグレーの夏糸で、しっかりめに編みました。
まだ編み物学校に通う前、
本を見て夏物のレースのスカートを編んだことがあります。
ところが、出来上がったスカートをはいて歩いていると、
いつの間にか、スカートが伸びている。。。
朝は膝丈、午後はセミロングな感じ。
で、編み物学校に行ったら、
このことについても先生が教えてくださいました。
ゲージの取り方についてですね。
ゲージというのは、ある編み方を自分が編んだ場合、
10㎝×10㎝のサイズが何目・何段で編めるか、
という数値を出すための試し編みです。
この数字をもとに、
作ろうとしている形に対しての目数や段数を決めていきます。
で、通常はゲージは10㎝四方で取ることが多いのですが
(10㎝四方内を均等にするため、15㎝四方で編んで、
目のそろった場所で10㎝を測ります)、
スカートやワンピースのように縦に長いものを作る場合は縦長の、
襟のように横に長いものを作る場合は、横長のゲージをとる必要があります。
編地は、長さのある方向に延びる性質があるそうです。
それに加え、スカートやワンピースのように、
長くて重さがかかるものについては、
縦長のゲージ(例えば10㎝×25㎝くらい)を編んで、アイロンをして、
さらに、一晩ぶら下げて(!)自然に伸びた状態にしたものを測る。
こうすると、前述の私のように、
午前と午後でスカートの長さが違う、
ということにならずに作れるということです。
というわけで、このワンピースも、
一晩ぶら下げたゲージで、
しかも重さで伸びないようにきっちりめのゲージで編みました。
確かに伸びません。
本当はこのワンピースの課題の時、
もっとグリグリに昭和な夏ワンピにしたかったのですが、
その時の課題のテーマに合わずに先生に却下されました。
それで、テキスト掲載作品に近いごくごくシンプルなラインにまとめたのですが、
それでも結構「昭和感」が出ていたようです。
作品お披露目の時に、たまたま後頭部ででっかいお団子巻いていたら、
先生に「50年代風の髪とワンピースでかわいいねぇ。。」とほめていただきました。
50年代ってピーナッツとかだっけ?と思ったら、
もう一時代前みたいですね。
BLACK LIVES MATTER
たくさんの犠牲を経て、
今なお解決できていないたくさんのことを、
苦しく思います。
すべての人の生命が尊重されるように。
すべての人の尊厳が尊重されるように。
人が、人を苦しめては、いけない。
私たちはまだ肉や魚を食べなければ生きていけないから、
動物や魚を殺すし、
植物も殺して食べる。
けれども、人が人を殺さなくても生きていけるはず。
人が人の大切なものを奪ったり傷つけたりしなくても生きていけるはず。
ヒエラルキーの下にいる人が
押しつぶされる苦しみに悲鳴をあげるのを、
押さえつけてどうするのだ。
その人が悲鳴をあげなければならなくなるまで
放っておいたのは私たちなのに。
そんなヒエラルキーを存続させて利益を得ていたのは
私たちなのに。
ツイッターで見た写真で、
黒人の少女が掲げているボードに
的確で素晴らしい言葉が書かれていたので、
シェアさせてください。
WE SAID → BLACK LIVES MATTER
NEVER SAID → ONLY BLACK LIVES MATTER
WE KNOW → ALL LIVES MATTER
WE JUST NEED YOUR HELP
WITH #BLACK LIVES MATTER
FOR BLACK LIVES are IN DANGER!
@sarahwillsphoto
今なお解決できていないたくさんのことを、
苦しく思います。
すべての人の生命が尊重されるように。
すべての人の尊厳が尊重されるように。
人が、人を苦しめては、いけない。
私たちはまだ肉や魚を食べなければ生きていけないから、
動物や魚を殺すし、
植物も殺して食べる。
けれども、人が人を殺さなくても生きていけるはず。
人が人の大切なものを奪ったり傷つけたりしなくても生きていけるはず。
ヒエラルキーの下にいる人が
押しつぶされる苦しみに悲鳴をあげるのを、
押さえつけてどうするのだ。
その人が悲鳴をあげなければならなくなるまで
放っておいたのは私たちなのに。
そんなヒエラルキーを存続させて利益を得ていたのは
私たちなのに。
ツイッターで見た写真で、
黒人の少女が掲げているボードに
的確で素晴らしい言葉が書かれていたので、
シェアさせてください。
WE SAID → BLACK LIVES MATTER
NEVER SAID → ONLY BLACK LIVES MATTER
WE KNOW → ALL LIVES MATTER
WE JUST NEED YOUR HELP
WITH #BLACK LIVES MATTER
FOR BLACK LIVES are IN DANGER!
@sarahwillsphoto
2020年6月11日木曜日
大きなタートルネックのラグランスリーブセーター②
前回の続きです。
今回は色のお話。
学校の課題でこの作品を作ったのですが、
糸がその年の限定カラーで、廃番になってしまう色だったので、
少し多めに買い足しました。
で、このグラデーション糸、
複雑な模様を編まなくても素敵なニュアンスが生まれるスグレモノなのですが、
毛糸玉をつなぐ時が最悪です。
せっかくのグラデーションのニュアンスがぶち壊しにならないように、
できるだけ同じ色合いのところでつなごうとすると、
近い色が出てくるまで糸を引っ張り出したりするわけです。
そんなわけで、大量に半端な長さの切れ糸が発生します。
今回のこの糸、ほんとにお高い糸なので、
勿体ないやらなんとやらで、
半端糸つなげて、ベレー帽を編みました。
糸の有効活用が目的で、色合わせそんなにこだわらなかったので、
色の変化不自然なところがあります。
デザインは、リッチモアの販促チラシ(?)に載っていたレシピ。
「アルパカレジェーロのベレー帽」です。
糸は「アルパカレジェーロ(毛糸の商品名)」ではなく
「カウニス(毛糸の商品名)」ですが。
*******
で、こんなめんどくさいところもあるグラデーション糸ですが、
前の担任の先生から、面白い話を聞きました。
カラーグラデーションを作るには、
グラデーション糸を使う以外にも、
細い糸を何本か引きそろえて、少しずつ色を変えていくという方法があります。
最初は細い青い糸4本で編み始めて、途中から1本を白に変え、
次に2本を白にして…という風に、調整していきます。
この方法だと、前身頃と後ろ身頃、袖など、
色が出るタイミングを自分で決められる利点があります。
(私はこの技法をまだ使ったことがありません。)
で、この編み物学校は海外でも人気の先生がいらして、
その授業の時には海外から飛行機でいらっしゃるという
熱烈なお金持ちの生徒さんがいたそうです。
その卒業制作展を、私の担任の先生が見に行った時に、
あるグラデーションカラーの作品で、
前身頃と後ろ身頃の色合いがぴったり合っているものがあったので、
その先生に、前述の引きそろえ技法で色を調整したのかと聞いたそうです。
そしたら、その作品は海外から来ているお金持ちの生徒さんの作品で、
なんと、自分のゲージに合わせて、前身頃・後ろ身頃・袖など、
色がぴったりに出るように、職人さんに糸を染めさせたのだそうです。
金持ちすげぇ~と思いました。
その発想、私に無いわ。
前身頃と後ろ身頃って形が違うので、
同じグラデーション糸で、同じ色のところからスタートしても、
色が合わなくなるんですわ。
まぁしかし、こういうお金持ちとか絶対権力者というのは、
社会的に問題がないわけではないのだけど、
技術の進歩とかの部分で、大きな役割を果たすことがあるなぁというのは、
思わざるを得ないことです。
以前、ジャニーズの舞台装置の技術がすごいという話を聞いたことがあるのですが、
それはジャニー喜多川さんが「やって」と言えば、
誰も「No」と言うことができず、
どんなに難しい技術でも実現せざるを得ないからだ、ということでした。
ま、お金持ち云々を抜きにしても、
グラデーション糸、
同じところからスタートする毛糸玉作ってほしいなぁ。
今回は色のお話。
学校の課題でこの作品を作ったのですが、
糸がその年の限定カラーで、廃番になってしまう色だったので、
少し多めに買い足しました。
で、このグラデーション糸、
複雑な模様を編まなくても素敵なニュアンスが生まれるスグレモノなのですが、
毛糸玉をつなぐ時が最悪です。
せっかくのグラデーションのニュアンスがぶち壊しにならないように、
できるだけ同じ色合いのところでつなごうとすると、
近い色が出てくるまで糸を引っ張り出したりするわけです。
そんなわけで、大量に半端な長さの切れ糸が発生します。
今回のこの糸、ほんとにお高い糸なので、
勿体ないやらなんとやらで、
半端糸つなげて、ベレー帽を編みました。
糸の有効活用が目的で、色合わせそんなにこだわらなかったので、
色の変化不自然なところがあります。
デザインは、リッチモアの販促チラシ(?)に載っていたレシピ。
「アルパカレジェーロのベレー帽」です。
糸は「アルパカレジェーロ(毛糸の商品名)」ではなく
「カウニス(毛糸の商品名)」ですが。
*******
で、こんなめんどくさいところもあるグラデーション糸ですが、
前の担任の先生から、面白い話を聞きました。
カラーグラデーションを作るには、
グラデーション糸を使う以外にも、
細い糸を何本か引きそろえて、少しずつ色を変えていくという方法があります。
最初は細い青い糸4本で編み始めて、途中から1本を白に変え、
次に2本を白にして…という風に、調整していきます。
この方法だと、前身頃と後ろ身頃、袖など、
色が出るタイミングを自分で決められる利点があります。
(私はこの技法をまだ使ったことがありません。)
で、この編み物学校は海外でも人気の先生がいらして、
その授業の時には海外から飛行機でいらっしゃるという
熱烈なお金持ちの生徒さんがいたそうです。
その卒業制作展を、私の担任の先生が見に行った時に、
あるグラデーションカラーの作品で、
前身頃と後ろ身頃の色合いがぴったり合っているものがあったので、
その先生に、前述の引きそろえ技法で色を調整したのかと聞いたそうです。
そしたら、その作品は海外から来ているお金持ちの生徒さんの作品で、
なんと、自分のゲージに合わせて、前身頃・後ろ身頃・袖など、
色がぴったりに出るように、職人さんに糸を染めさせたのだそうです。
金持ちすげぇ~と思いました。
その発想、私に無いわ。
前身頃と後ろ身頃って形が違うので、
同じグラデーション糸で、同じ色のところからスタートしても、
色が合わなくなるんですわ。
まぁしかし、こういうお金持ちとか絶対権力者というのは、
社会的に問題がないわけではないのだけど、
技術の進歩とかの部分で、大きな役割を果たすことがあるなぁというのは、
思わざるを得ないことです。
以前、ジャニーズの舞台装置の技術がすごいという話を聞いたことがあるのですが、
それはジャニー喜多川さんが「やって」と言えば、
誰も「No」と言うことができず、
どんなに難しい技術でも実現せざるを得ないからだ、ということでした。
ま、お金持ち云々を抜きにしても、
グラデーション糸、
同じところからスタートする毛糸玉作ってほしいなぁ。
2020年6月8日月曜日
大きなタートルネックのラグランスリーブセーター①
編み物学校の課題で作ったものシリーズ。
昨年10月からスタートの今期(コロナの影響で休講中)の
課題2つ目は、ラグランスリーブ。
袖が肩の横からではなく、首の横から出ている形ね。
このデザインはオリジナルがあります。
リッチモア『ベスト・アイズ・コレクション』133号掲載の
風工房先生による
「シンメトリーのケーブル編みの5分丈ラグランスリーブ・プル」です。
この雑誌に掲載された現物が、学校の売店に展示されていました。
この雑誌はめっちゃ攻めてるメイクとスタイリングなので、
雑誌だけ見ると、
「こんなの私着れない。。。」という気持ちになるのですが、
学校の展示は、
ニットとジーンズのミニスカートのシンプルなスタイリングだったので、
とってもかわいかった。
もう年で寒いので、こんなもっこりタートルネックを着る季節に
5分袖とかジーンズのミニスカとかありえないので、
「私はこれを長袖に直して作ろう」と思い、
その分毛糸を買っていました。
雑誌掲載作品は、
ダメージドジーンズのような青×白のグラデーションなのですが、
私がその色を着ると「大丈夫?具合悪い?」と心配されそうなので、
血色良く見える赤系のグラデーションにしました。
(ちなみにその年の限定カラーでした。)
買ったのは、一昨年ですかね。
雑誌が2018年秋冬号ですから。
結局学校の課題制作に追われて、作れなかったんです。
そしたら、今期、課題の中にラグランスリーブがあるじゃないですかぁ!
で、授業の時にこの雑誌を持って行って、
自分で作ろうと思って材料も買ってあるけど、
この課題にこれを提出しても良いかと確認したら、OK。
さすがに雑誌そのままのデザインじゃだめかなと思い、
模様は違う模様にしようと模様集も持って行ったのですが、
自分のサイズと自分のゲージに合わせて設計しなおすと
雑誌通りにはならないから、模様もこのままで良いとのこと。
というわけで、晴れて、この形になりました。
ちなみに、雑誌掲載作品は、
一番下の二目ゴム編から編み始めて、
ケーブル模様との接続は模様をつなげていないのですが、
私は授業の進行上、本体から編み始めたので、
あとから二目ゴム編を編むときに、
ケーブル模様とゴム編がつながるように計算しました。
これ、以前の担当の先生も仰っていたのですが
雑誌とか本とかに掲載する作品を作る場合、
一般の人が混乱しないで作れるように、
極力めんどくさいことを省いたデザインにするようです。
「本のとおりに作れない」という問い合わせが結構大変らしい。
なので、先生ご自身はすごく複雑で芸術的な技巧をお持ちでも、
雑誌や本に合わせて、レベルダウンをするようです。
大人の事情ってやつですね。
そうそう、
私はNHKの語学番組「旅する語学」シリーズが好きなのですが、
今期の「旅するスペイン語」は、
シシド・カフカさんがアルゼンチンを旅しています。
番組内で、カフカさんが大きなタートルネックの黒ニットを着ているのですが、
シャープな顔立ちの美人が大きなタートルネックを着ると、とってもかわいい!
私は首が長くて冷えやすく、頭痛の原因になるので、
この手のタートルネック、すごく良いかもしれないと思いました。
もうちょっと書きたいことがあるのですが、
ちょっと長くなってしまったので、
いったんこの辺で切りましょう。
続きはまた次回に。
昨年10月からスタートの今期(コロナの影響で休講中)の
課題2つ目は、ラグランスリーブ。
袖が肩の横からではなく、首の横から出ている形ね。
このデザインはオリジナルがあります。
リッチモア『ベスト・アイズ・コレクション』133号掲載の
風工房先生による
「シンメトリーのケーブル編みの5分丈ラグランスリーブ・プル」です。
この雑誌に掲載された現物が、学校の売店に展示されていました。
この雑誌はめっちゃ攻めてるメイクとスタイリングなので、
雑誌だけ見ると、
「こんなの私着れない。。。」という気持ちになるのですが、
学校の展示は、
ニットとジーンズのミニスカートのシンプルなスタイリングだったので、
とってもかわいかった。
もう年で寒いので、こんなもっこりタートルネックを着る季節に
5分袖とかジーンズのミニスカとかありえないので、
「私はこれを長袖に直して作ろう」と思い、
その分毛糸を買っていました。
雑誌掲載作品は、
ダメージドジーンズのような青×白のグラデーションなのですが、
私がその色を着ると「大丈夫?具合悪い?」と心配されそうなので、
血色良く見える赤系のグラデーションにしました。
(ちなみにその年の限定カラーでした。)
買ったのは、一昨年ですかね。
雑誌が2018年秋冬号ですから。
結局学校の課題制作に追われて、作れなかったんです。
そしたら、今期、課題の中にラグランスリーブがあるじゃないですかぁ!
で、授業の時にこの雑誌を持って行って、
自分で作ろうと思って材料も買ってあるけど、
この課題にこれを提出しても良いかと確認したら、OK。
さすがに雑誌そのままのデザインじゃだめかなと思い、
模様は違う模様にしようと模様集も持って行ったのですが、
自分のサイズと自分のゲージに合わせて設計しなおすと
雑誌通りにはならないから、模様もこのままで良いとのこと。
というわけで、晴れて、この形になりました。
ちなみに、雑誌掲載作品は、
一番下の二目ゴム編から編み始めて、
ケーブル模様との接続は模様をつなげていないのですが、
私は授業の進行上、本体から編み始めたので、
あとから二目ゴム編を編むときに、
ケーブル模様とゴム編がつながるように計算しました。
これ、以前の担当の先生も仰っていたのですが
雑誌とか本とかに掲載する作品を作る場合、
一般の人が混乱しないで作れるように、
極力めんどくさいことを省いたデザインにするようです。
「本のとおりに作れない」という問い合わせが結構大変らしい。
なので、先生ご自身はすごく複雑で芸術的な技巧をお持ちでも、
雑誌や本に合わせて、レベルダウンをするようです。
大人の事情ってやつですね。
そうそう、
私はNHKの語学番組「旅する語学」シリーズが好きなのですが、
今期の「旅するスペイン語」は、
シシド・カフカさんがアルゼンチンを旅しています。
番組内で、カフカさんが大きなタートルネックの黒ニットを着ているのですが、
シャープな顔立ちの美人が大きなタートルネックを着ると、とってもかわいい!
私は首が長くて冷えやすく、頭痛の原因になるので、
この手のタートルネック、すごく良いかもしれないと思いました。
もうちょっと書きたいことがあるのですが、
ちょっと長くなってしまったので、
いったんこの辺で切りましょう。
続きはまた次回に。